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住民票を抜いて1年が経った

日記雑記思考ログ 海外ネタ

フィリピン留学のために住民票を抜いて関西空港から日本を発った日から1年経ちました。
節目なのでここ1年を振り返ってみます。

フィリピン留学

正直な話、行きたくなかったですねー…あの日は。
心理学用語で言う葛藤には、1.プラスとプラスの葛藤、2.プラスとマイナスの葛藤、3.マイナスとマイナスの葛藤 の3パターンがあります。私の場合は、「前の会社に居残って既に獲得済みの能力で業務をこなす=成長がないまま年を取る」ことへの恐怖と、「英語学習好きじゃないのにフィリピンに3ヶ月拘束」という、2つのマイナス要因の葛藤から後者を選びました。最終出勤日から1ヶ月ちょっと後に出発日を迎えたので、前者のマイナス要因は忘れかけており、つまり単にマイナスの予定に赴くという状況。
とは言え、苦労したおかげでたまに来る「フィリピン留学しようと思ってるんですけど!」メールにちゃんと相手のビフォーアフター考えて回答できてます。元々英語力あった人には私と同じ回答はできないでしょう。
バラエティは大事です。質問者は色んな人に聞いて、色んな意見から自分がしっくり来るものを選べばいいと思ってます。
フィリピン留学の総括は実体験から導き出した「留学を成功させるコツ」で既に語ったのでここでは蒸し返しません。

シンガポールワーホリ時代

9月に入星し11月から就活をはじめて面接を受け始めるも、受けられる案件が少なくて焦ってました。そして背水の陣で1月にはベトナム・2月にはタイで会社訪問するなどかなりアクティブになってました。
失敗要因は2つですね。当初は事務系でいくかIT系でいくかも固まってなかったので上手くエージェントを使えなかったこと、11・12月は辞める人が少ない(ボーナス直前の時期)ので求人案件が少ないのにそれを知らなかったこと。
業種は、キャリアの一貫性を考えるとITなんですが、英語力に自信がないので事務をやりながら現地の人とコミュニケーション取って伸ばそう、というヌルいことを考えてました。が、タイミングの関係もあり事務の内定は出ず、システム寄りのアシスタント職にはスキルオーバーを理由に切られ(レベルがそこそこの人を長く使いたかったらしい)、最終的には望んでいた以上の会社に拾われました。最後の方は残り生活費もだいぶ少なくなっていたのでギリギリ間に合って良かったです。ホントに。海外転職はタイミングですね…。


ワーホリ半年の中で3週間だけ日系の飲食店でオープニングスタッフをやっていたんですが、そこでいわゆる「駐在現採格差」みたいなものを感じられたのでそれもいい経験です。英語の出来ない出張者達がローカルスタッフに対し上手く言えない部分を日本人現地採用に言ってやらせようとする、そしてその時必要以上に嫌味だったり上から目線。「ブラックな環境は日本人がいる所に付いてまわる」というアレですね。とは言え、社員さん=日本の各店舗の店長クラスの人たちは「テキパキ動いてくれて助かる」「俺ら大学出てもいないし英語喋れてすごい」という好意的な反応をくれたので、ブラック上司な態度は店長だけでしたけど。
ブラック店長の件を除けば、学生時代ぶりにやる飲食店フロアスタッフは楽しかったです。学生時代よりも接客能力がついている自分に気付けたのはきっと良かったですね。


それから、ワーホリのために留学系のエージェントを使ったんですが、正直後悔してます。ああいうのはお金に余裕があって検索能力がない人が使うものです。ワーホリビザを取るのは厳しいなどと言われてたから任せてしまったんですが、実際に来てみたら自分で手続きをしている人はいっぱいいました。しかも政府が公開してるビザ発給要件大学以外の人もたくさん…ここに留学費を払わなければもうちょっと金銭的=精神的に余裕があっただろうと思います。

働き始める

4月いっぴからシステム系の会社に通勤してます。最初は入れる案件がなくて、面接してくれた人ではない営業の先輩の下にアサインされそうになりました。その人から「こういうソフト売りたいんだよねー。もちろん社長から言われた奴じゃないから勝手に(業務外で)作ってくれたら嬉しいんだけどね。自分の部下には本当はシンガポーリアンが欲しかったんだ。君はローカル使うより給料高いんだから俺が楽になるように要求してることをちゃんとこなしてよね」というプレッシャーを掛けられました。私プログラマー寄りじゃないけどそれやんなきゃいけないの何なの死ぬの?


でも、たまに求人を眺めるくらいで転職活動の再開はしませんでした。理由は自分で自分を見た占いで、金銭・物理面で満たされるという結果&対策も落ち着けだったこと、あとシンガポールのお寺で引いたおみくじに「Do not worry about fortune, lest worse will come.」と書かれていたから。背中を押すのも占いなら、引き留めるのもまた占いです。


その後は占いが示唆していた通りの結果になり、面接してくれた人・件の営業とも違う人の下につくことになりました。課せられる仕事は超絶上流工程です。プレッシャーが…
新上司はオーラで私をビビらせることが出来ます。多分怒らないで切るタイプ。「要求水準を満たせないと容赦無く切られる」かつ「すっぱい葡萄して心理的に逃げることも出来ない。能力的に足りない自分と向き合い続けて克服していくしかない」という感じ。
例えば、いわゆるブラック上司って出来ない人間でも怒鳴って手足にできるならそれで満足する感じありますよね。そうじゃなくて、出来ない人間であれば視界に入れる必要もない、という感じ。私が生え抜きじゃなくて現採だということは認識してる訳だしどうしようもない高レベルの要求はされないんだろうけど、反面「この程度も出来ないの?」みたいに思われたら即死、みたいな。死にます。死にたくない。
でもその要求水準を満たし続けられたらマジでもう二度と転職先に困ることないよねって期待にも満ち溢れます(給料は交渉しなくても働きに応じて社長が上げてくれるらしい・先輩談 ので、わざわざ転職しなくてもいいんですが)。この感情は畏怖ですね。恐怖+尊敬。前の会社には全く居なかったタイプです。

ギークハウスシンガポール

現在のプライベートのTODOです。入居希望者が現れた関係で、ここ1週間で随分計画が加速しています。
ギークハウスシンガポールでは「若者のアジア就職活動を支援したい」という考えに基づき情報発信をしていく予定です。
情報発信は、ある意味義務だと思っています。私は今や閉鎖されてしまった海外ニートさんのブログを読んでいたり、それ以外にもオンライン・オフライン問わず色んな人から背中を押された結果シンガポールに来ることになったので、次は私が誰かの背中を押してあげないと、と。
とはいえ「その人が望んでいることがアジアより日本の方が手に入る」場合はそう言いますけどね。背中を押すってただ煽ることではないですから。


ギークハウス計画を立てている関係でphaさんと色々意見交換してるんですが、その縁で今月発売のSoftware Design (ソフトウェア デザイン)に私の海外就職のインタビューが載っています。ご興味ある方はお手に取ってみてください。

phaさんはかなりインタビュー・再構成が上手くて、雑談も含め2〜3時間チャットした中から枝葉を除いて綺麗にまとまってます。掲載予定文章が返って来た時、ほとんど手直しする必要がなかったので驚きました。あの能力は本気ですごいと思います。


振り返ると、努力と呼ぶより苦労な1年だった気がします。結果論で言えば前の会社の人にドヤ顔で再会できる会社に入れて大成功なんですが、なんか…
Software Designのインタビューのまとめパートでも言ってますが、改めてアピールしたいのは「私みたいに背水の陣で現地に飛び込むより、現職同僚のようにLinkedInに登録して反応を待つ方がずっとスマートだしリスクも少ない」ってことです。
以上、アジア就職したい人達の参考になれば幸いです。