読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ラスベガスでクーリングオフした時の話

日記雑記思考ログ

をしよう。多分長くなると思うから暇な時にでも読んで欲しい。海外トラブル実例と対策!なんちゃって。
今使ってるパスポートが最初に使われた時の話だ。その旅行は会社のインセンティブ旅行だった。新卒で入った会社は中小IT屋だがパッケージソフトという物売り商売だったので、結構こういうインセンティブ旅行があったのだ。


その旅行は4泊6日だった。同郷の同期が急遽身内の不幸で行けなくなり、他にも同郷がいたがそこはカップルになっていて、営業の同期とはあまり打ち解けていず、先輩・上司等チームメンバーはそれぞれの同期と気楽に遊べる数少ないチャンスで、そもそも年の近い1つ上の先輩は元々存在しておらず(その年度は新卒採用をしていなかった)、つまり私と一緒に観光巡りをしてくれるような人がいなかった。今でこそ会社訪問でベトナムに飛んだりツイッターで面識のない人にリプライ飛ばしてタイの日本人の集まるカラオケバーに連れてってもらってアニソン熱唱などできるようになったが、当時は引き篭もりネット民しかも職業プログラマーという、お察しくださいな性格だったのだ。


当時は英語も全く喋れず、旅行のために勉強しようという意識もなかった。そもそも定収入を得てから最初の海外旅行、しかも強制。面倒くさいなぁと思うだけだ。成田空港で買ったるるぶと旅の指さし会話帳、何かで見かけた「海外で買い物する時は相手の目を見て笑顔でサンキューと言えばOK」と言う言葉、それぐらいだ。
※目を見て笑顔でサンキュー、は今でも役に立ってます。


そんな訳でほぼ一人ラスベガス。暇な訳だ。1ブロックがものすごく大きい土地の中、徒歩でホテルのショッピングモールなどをうろうろしたがそんなものは1日で飽きる。飽きるというか疲れるのでコスト対リターンで楽しめない。
そしてるるぶをめくって、JCBのツアーデスクが近くにあることを知った。当時持っていたクレジットカードがJCB。何かあるかも、と考えて向かった。
そのツアーデスクはヒルトンホテル内にあった。建物の一室に事務所のようなものがあるのだろうと思っていたら、ロビーの階段横に机があるだけだったので軽くカルチャーショックを受けるがそこはそれ。そこに20代後半くらいのうら若き女性がいて、その人に質問。

  • 本屋はあるか→ファッションショー(建物名称)に入ってる。
  • カラオケ屋はあるか→ストリップ地区から歩いていける範囲にはない。
  • グランドキャニオンツアーに参加したいのだが→明日ならこの時間帯の空きがあります(余裕でガラガラだった)

ツアーの予約をしてもらいながら、ふと机脇においてあったPOP広告に目が止まる。何かと聞くと、「ヒルトンの開催する説明を聞いたらこれらのチケットがもらえるものですよ。どうですか。」とのこと。どうせ一人で暇してるのでOKすると、30代前半くらいの日本人男性がやってきて説明場所へ連れていかれた(同じ建物の階段上がった所)。


説明内容はヒルトンの所有する不動産をタイムシェアで買ってくれというもの。興味NEEEEEEEEつかそんな金なんぞNEEEEEEEEEEE!!!いらないから出て行くと言うと、90分経たないと景品はあげられないと。じゃあもらえなくてもいいから帰るというと、別に説明を聞かなくても別の話をしてるだけでもいいからと。
で、折れてそのままいることに。結局90分ほとんど説明トークだったが。


その説明会場はシェアで買える部屋のモデルルームになっていた。ヒルトンホテルのそのプログラムはハワイやフロリダでもやっているが、ラスベガスは開発中のところが多いので今まだすごく安いのだと男性は言う。
一番安い100万の物件でも買えないよと言うと、今のレートを15ヶ月維持するプログラムがある。 でもこれはタイムシェアに興味を持った人にしか売れないものなので、$1295払って意思を見せてくれないと。このプログラムにはレートの維持とヒルトン宿泊ポイント5000ポイントが含まれてます。そんな金はないというと、皆さんカードで買ってますよと。
そして結局クレジットカードを切る。
手に入れたチケットはヒルトンに程近いバリーズというホテルのバフェ券とジュビリーというトップレスショー(おっぱい!おっぱい!)のものだった。


冷静に考えればなんで買ってんのー!と思うが、その時は物件を買わなくても宿泊サービスだけで$1295の元は取れるような気がしたのだ。1週間泊まれる高級コンドミニアム(2ベッド。スタジオタイプでキッチンもある)。男性に「航空券はマイルを貯めればいいんですよ」と言われるとそうかなぁとも思う。自分は元々出不精なので、15ヶ月以内にそのサービスを使わないといけないと思えば海外旅行の予定も立てるかも。別に予約さえ自分が入れれば誰が泊まってもいいそうで、宿泊権として転売もできるかも。最悪親孝行として両親にあげちゃえば。
とまぁそういう感じで切ってしまい、これが帰国後クーリングオフの騒動に。
当時、四捨五入してハタチの女っすよ…ヒルトンの敏腕営業マンの手に掛かったら簡単なもんじゃないっすか…orz


その時は到着後2日目で、まだラスベガスに対してそこまで悪い印象は持ってなかった。が、トップレスのショーを女性の私が見て楽しいかというと普通のダンスショー以上の興奮はなく、バフェは高級感ある内装だったが大味で美味しくない。その後も美味しいと思えるご飯に巡り合えないし野菜が食べられないから便秘でお腹が痛い。もうやだこの国。自分だって来たくないし親には余計勧められない。


グランドキャニオンツアーは楽しかった。たまたま日本人男性の4人グループと一緒になり、色々話をした。彼らは滋賀かどこかのソフトウェア会社で、もうその会社が潰れることになり、最後に会社の金で!とやってきたのだそうだ。



そして帰国。早速クーリングオフについて検索する日々。クーリングオフはCooling offという英単語なのだから当然米国にもその制度はあるのだろうと思っていたが、クーリングオフで検索して出てくる法律事務所に問い合わせたり2chで聞いたりしても「海外はクーリングオフ制度ないよね」という意見ばかり。な、なんだってーΩ ΩΩ


唯一返事をくれた行政書士さんがいて「クーリングオフは8日以内だからとにかく急いだ方がいいです!」「何はともあれ先方にコンタクトを取って〜」と言ってくれたので、新宿にあるヒルトンホテルに直接行って自分が契約したこのポイントプログラムについて知っているかと聞いたり(ここで名刺ゲット)、説明してくれたラスベガスにいるヒルトン営業日本人男性にメールで質問したり。質問してもし当初の説明と齟齬があればそこを理由にクーリングオフできるだろうか、と必死に考えた。


そこで偶然、相手のメールが文字化けで読めなくなる。文字エンコードぐらい調べればわかるだろうと思ったが、なんでなのか全然読めない。困った時の2ch頼みでやり方を聞いても全部は変換できない。困った困った。いや、チャンスか?


そして契約してから8日目。以下のメールを送付する。

(契約トークしてくれた相手) 様

CC ○○法務事務所 ○○ 様
CC ヒルトン・グランド・バケーション・クラブ東京支店 様


CCの方々については突然のメール失礼いたします。
当方がクーリングオフする旨の意思表示をYYYY/MM/DDに行った証拠としてCCに入れさ
せて頂いております。
to (行政書士) 様 昨日相談させていただいた(自分)です。
         相談のメールは会社のアドレスから送りましたのでアドレスが違いますがご了承下さい。


私、(自分)は、HGVClub Vacation Introduction Programをクーリングオフします。
もしこの商品がクーリングオフ対象ではないとしても、契約の合意解除に賛同してい
ただけることを願います。
あるいは、契約書類に記載されているVacation Counselorの名前がXXXX XXXXXXXXと、
頂いた名刺と異なっていることから、契約は成立していないのかも知れません。

クーリングオフしたい理由は、契約についてメールでサポートすると言ったXXXX
さんの返答が遅かったこと、
またメールが文字化けしており、十分なサポートであるとはとても言えないことです。
(文書を.nws形式にしてUTF-8にすることで半分ほどは解読できましたが、不都合な
く読めるとまでは行きませんでした。)


他にも契約解除を行いたい理由はありますが、今この段階では述べません。
消費者側が理由を問わず申し込みの撤回ができる制度であるクーリングオフを使用す
るというスタンスを取っているためです。


もしこちらのメールが文字化けしているようでしたら、HGVClub東京支店の方からFAX
で送信してもらってください。


よろしくお願いいたします。


契約解除通知書

私は、貴社との間で後期の商品の購入契約を締結しましたが、
解除します。



契約年月日 平成○○年○○月○○日
商品名 HGVClub Vacation Introduction Program
価格  $1295
担当者 XXXXX XXXXXXXX

つきましては、私がクレジットカードで支払った$1295の返金に
応じる旨を当方とカード会社のJCBに書面でご連絡ください。

平成○○年○○月○○日

(自分の住所)
(自分の氏名)

(契約書に書いてあった企業名英語) 御中

よくある、クーリングオフの解除フォーマットを流用しただけ。
これを送った後、ラスベガスにいる説明者から件名が「Re: 縺ォ邱邨舌@縺溷・醍エ・・繧ッ繝シ繝ェ繝ウ繧ー繧ェ繝輔r蟶梧悍縺励∪縺・ size=100 maxlength=80 style= 」というメールが2通ほど来た。だーから読めねーって。


(「他にも契約解除を行いたい理由はありますが、今この段階では述べません。」には、突っ込まれたらポイントプログラムの最低宿泊日数について説明がなかったとか説明トーク中に「$1295っていくらですか?」「(目を逸らして)13〜14万円ですね」→実際は当時のレートで15万を切ることはない とか、いちゃもんに近いが指摘しまくってやろうと思ってた。ただこの段階で相手に自分の武器を全部さらけ出すとかえって不利になると思った。)


そして東京のヒルトンから送られてきた以下のメール。

○○様

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。


さて先日は、弊社ラスベガスのプロパティー見学ツアーにご参加いただき誠に有難うございました。せっかくのバケーション中にもかかわりませず、貴重なお時間を頂戴しました事を心より感謝致しております。

その後、担当セールスのXXXX、および、弊社東京オフィスへご連絡いただいた件について、社内で確認・検討させていただきました結果、ラスベガスご滞在中にご購入いただいたパッケージをキャンセルされるというお申し出をお受けさせていただきたいと存じます。その際にクレジットカードでお支払いになられたUS700ドルにつきましては、同じクレジットカード会社への払い戻し手続きを取らせていただきます。円対ドルの為替の影響で、円換算された場合の差が生じると存じますが、その点につきましては当社では対応し兼ねますので、何卒ご容赦ください。

以上、取り急ぎご連絡申し上げますが、もし何かご質問やご不明な点がございましたら、どうぞ御遠慮なくご連絡くださいますよう宜しくお願い致します。

宜しくお願いします。

敬具

勝った!第一部完ッ!


その後も東京→ラスベガス間の責任者の違い等で多少手続きが滞ったそうだが、特にこれ以上こちらから連絡することもなく、ちゃんとクレジットカードの返金処理がされた(ヒルトンからのメール中の$700じゃなくてちゃんと$1295で返ってきてます)。
相談に乗ってくれた行政書士さんには、お礼として領収書を切らない1万円を包み馬刺しの美味しい店でご馳走した。
結局の所行政書士さんは背中を押してくれただけで全部自分でやった訳なんだが、それでも法律機関に相談しているというCCのアピールは効いたのだろう。


このエピソードだけだともう海外に出たくなくなりそうなもんだけど、冒頭に述べた身内の不幸で行けなかった同期(せっかくラスベガス行くためにパスポート作ったのに、と嘆いてた)に「来年の夏休み一緒に近場で香港でも行こうかー」と話をして慰めて、本当に行って「あぁアジアのご飯は美味しいなー」と思い、その後もインセンティブや同期との旅行を経て台湾外篭もり体験をし、その後のフィリピン留学→シンガポールワーホリ→就職(今ここ)に繋がるのです。


ホントねー、「海外に出たら日本人・もしくは日本語を喋る現地人に気をつけろ」って聞くけど、あるよねー。